南米ペルー沖で海面水温が下がり異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が昨年来、猛威を振るっている。西日本を中心とした大雪のほか、オーストラリアの豪雨やインドの低温、昨年はロシアや日本の記録的猛暑に影響した可能性がある。
ラニーニャは、ペルー沖で海水温が上がるエルニーニョ現象より気候に与える影響は小さいというのが通説だが、気象庁は「地球温暖化に伴う長期的な気温上昇など、さまざまな要因がラニーニャの効果を強めたのかも」としている。
オーストラリア東部は昨年末から、豪雨に見舞われ、2010年の同国の降水量は1900年の統計開始以降3番目の多さで「ラニーニャが原因」とされる。インド西部からパキスタンの低温にも影響した可能性がある。
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