スーパーなどの色付きレジ袋の中に、有害な鉛を欧州連合(EU)の基準値を超える高い濃度で含有するものがあるとの調査結果を京都大環境保全センターの酒井伸一教授らが10日までにまとめた。中には基準値の250倍という極めて高濃度のものもあった。 袋に色を付ける際の着色料に鉛が含まれていることが原因らしい。調査は京都市内で集めた袋だけを対象にしたが、全国的な傾向とみられるという。 鉛の検出率や、全国で毎年使われるレジ袋の量から推定した年間の鉛の排出量は84~110トン。これらのほとんどはごみ処理施設で燃やされるため、焼却後の灰の中に残留するが、野外で燃やされたり、そのまま捨てられたりすれば、汚染源となることも考えられる。 酒井教授は「焼却すれば灰に残る鉛の処理が必要になるし、不適切な廃棄による環境汚染や、袋に入れた食品の汚染などのリスクも考えられる」と指摘。「ほかのアジア地域で問題になっている恐れもあり、鉛を含まない着色料への切り替えが必要だ」と話している。 |
年間の使用量の推計がはやりの地頭力のフェルミ推計の問題みたいで面白いのですが、果たして正しいかどうかもわかりません。科学者のういことですから信じるとして、他の発生源はないのでしょうか。
後で元のプレス資料にあたってみます。
鉛と塗料については↓
Rachel's Weekly 688
なぜ中国製おもちゃは鉛問題が多発するのか:Garbagenews.com
コメント欄も参考に↓
「塗料から鉛」の顛末 - 元検弁護士のつぶやき
RoHS - Wikipedia
欧州ということでいうとRoHS指令が関係していそうです。
東京都・化学物質の子供ガイドライン(鉛ガイドライン塗料編)
東京都では、今年度の重要施策として、有害性が疑われる化学物質による子どもへの 健康影響を未然に防止するためのガイドラインの策定に取り組んでいます。 ガイドラインは、都民や化学物質を取り扱う関係者の方々に活用していただくもので、 代替品への転換や使用量の削減に向けた対策などを内容としています。 その具体化のため、専門家による将来リスク低減検討会を設置し、子どもへの神経毒 性が指摘されている鉛について検討を行い、このたび「鉛ガイドライン(塗料編)」を 策定しましたので、下記のとおりお知らせします。 今後、他の化学物質についても逐次検討し、ガイドラインを策定していく予定です。 |
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