日本の環境力は21位、米大発表ダボス会議の世界経済フォーラムが発表したランキング。世界の政財界のリーダーを集めて開かれる会議でスイスのスキーリゾート・ダボスで毎年開催されている。若手の賢人会議といった会議だが、反グローバリゼーションの運動家にはグローバリゼーションの推進役として激しく抗議されている。
日本の「環境力」は世界149カ国の中で21位――。米エール大学とコロンビア大学は23日、ダボス会議の主催団体である世界経済フォーラムの協力で2008年の環境力ランキングを発表した。環境問題に対応する能力を示す25の指標を総合した結果で、気候変動に関する3つの指標に限ると84位と低迷した。
日本の総合順位は06年調査(集計基準は異なる)の14位から後退した。気候変動に関しては「温暖化ガスの1人当たり排出量」「電力業界の排出量」「産業界の貢献」の3つを調査。日本は「エネルギー利用の効率性は高いが、温暖化ガスの排出量が多いのが響いた」(エール大のエスティ教授)という。(ダボス=市村孝二巳)(09:27)
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