宮城県は31日の県災害対策本部会議で、東日本大震災による同県関連の被害額が計2兆754億円に上ると発表した。調査は継続中で、被害はさらに膨らむ見通し。
県によると、農林水産関係の被害額が最も大きく8492億円で、うち農地の浸水や用排水機場、倉庫の損壊などの農業関連が4120億円だった。
ノリやワカメ、カキの養殖などの水産物の被害は332億円。漁船の被害や漁港施設の損壊なども合わせた水産業全体では3742億円だった。
一方、工業地帯が津波にのまれて崩壊したことなどによる工業関係の被害は5900億円と推定。商業関係では、店舗や商品の損壊などが1200億円、宿泊施設の損壊など観光施設の被害が200億円と見積もった。
土木関連では4224億円の被害のうち、下水道施設の損壊が飛び抜けて多く、2114億円に上った。
この記事にトラックバックする