気象庁は10日、南米ペルー沖の海面水温が下がり、異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が依然、継続中との監視速報を発表した。冬の間から来春にかけて終息に向かうとみている。
ラニーニャ発生時の冬は、北日本(北海道、東北)を除き低温となる傾向がある。10日発表の向こう1カ月の予報では、西日本(近畿―九州)中心に平均気温が平年より低いと予想しており、同庁はラニーニャが一因とみている。来年1月も、ほぼ全国的に平年並みの寒さになると予想。
一方、11月の日本と世界の天候に、ラニーニャのはっきりした影響はみられなかったという。
ペルー沖の監視海域では、11月の平均海面水温が基準値(過去30年平均)より1・6度低かった。
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